永住権抽選プログラム
DV抽選プログラムは、職業や財産などの条件にかかわらず、抽選で米国永住権を発行するというプログラムです。抽選に当たりさえすれば、無条件で永住権を発行されます。とは言え、誰でも応募できるわけではありません。DV抽選プログラムが始まったのは、世界各国から偏りなく移民を受け入れるためなので、既に移民の多い国は抽選の対象国から外されています。日本は移民の数が少ないため、DVプログラム対象国となっています。
移民多様化ビザ抽選プログラムは米国議会により発動され、国務省が年間ベースで管理するプログラムで、これにより抽選による移民(DV移民)として知られる新たなカテゴリーが作られています。米国への移民の率が低かった国々の人々を対象に、年間で55,000件の永住権が発行されます。
毎年行われるこのDVプログラムにより、簡素かつ厳格な資格要件を満たした人々に永住権が発行されています。DV抽選プログラムの当選者は、コンピューターによるランダムな抽出方法により選出されますが、ビザは6つの地域で移民の低い順位に多くの数が分配されます。過去5年間に5万人以上の移民を送った国には与えられません。各地域内に年間分配された多様化ビザの7%以上が1つの国に集中することはありません。1990年の移民法改正以来、年1回のペースで行われていますが、定期的なプログラムではありません。突然発表されるので、プログラムの情報には目を光らせておく必要があります。
グリーンカード(永住権)抽選の条件と資格について
応募資格
注意すべき点は、これまでに不法滞在していた人でも、当選すれば永住権を取得できましたが、1996年に移民法改正により、不法滞在者に対する罰則が厳しくなったため、不法滞在者の場合は当選しても、永住権の発給を受けるのは厳しくなっていることです。
抽選方法とプロセス
プログラムの当選通知は、実際の数より水増して発送されます。申請を受理された人数が規定数に達したら、その時点で、その年のプログラムは終了ということになります。
つまり、当選通知を受け取っても、その後の手続きを素早く行わなければ、せっかくのチャンスを逃してしまうことになります。
当選後の手続きは自分でできない作業ではありませんが、ミスせずに短時間で作業を終了するためには、移民専門の弁護士、もしくは専門家に頼んだ方が確実に永住権にたどり着けると考えられます。
・健康診断書
・出生証明書
・戸籍抄本
・警察無犯罪証明書
・財務証明
※財務証明について
当選者がアメリカ政府に生活保護を受けるような人物ではないことを証明するために必要になります。公的文書として有効な英訳も必要になるので、その時間も考慮に入れて作業は迅速に行いましょう。
面接は申請内容を確認するだけです。英語ができないからといって、落とされるようなことはありません。拒否される可能性があるとすれば、犯罪歴や健康診断で問題ありと判断された場合場合です。
日本で当選を受け取った場合は、近郊の米国領事館で面接を受けて、その後、4カ月以内にアメリカに渡航して、永住権の手続きを行います。
当選者の家族
ここ数年、大使館は移民多様化ビザ抽選プログラム(抽選によるグリーンカード)の応募者に対し、Eメールや電話で様々な当選通知が送られていることを認識しています。このようなEメールや電話は大使館や国務省あるいはその他の米国政府機関とは一切関係がありません。これまでDVプログラムに応募するための費用が要求されたこともありません。米国政府がDVプログラムの運営にあたり、外部コンサルタントや民間サービスを雇用することもありません。DVプログラムの応募に際して、外部仲介業者への依頼や援助を求めるのは応募者の自由です。ただし、当選者はケンタッキー・コンシュラーセンターでコンピューターにより無作為に抽選されるため、応募者が自分で直接ウェブサイトから応募しても、費用を払って仲介業者に応募を依頼しても、当選のチャンスは全く同じです。また、当選者に米国のケンタッキー・コンシュラーセンターから手紙で当選通知が郵送されることはありません。詳しくは米国務省のウェブサイトをご覧ください。